僕が編集業界に入ったときには、
もうすでにマッキントッシュが
浸透しきっていて、
活版をはじめとした
アナログ印刷の世界は
終焉を迎えていました。
先輩デザイナーさんと話をしていると、
マッキントッシュに移行するまでに
高額なパソコンを実験的に使っていたことや、
トンボ自体もカラスグチを使って、
手で引いていたことや、
文字自身もパソコンで打ち込むのではなく、
版で作っていたことや、、、
僕が見たことがない歴史と
まさしく職人芸の世界を教えてもらえて
とても勉強になるんです。
そんな手作業の時代を経てきているからこそ、
先輩デザイナーは本当にスゴイ!
改めて尊敬をしてしまうくらい!
今では、
フォントも文字詰めも、
僕らにとって、
パソコンで数秒の間に
できてしまう処理でしかありません。
ですが、
昔はすべてが手作業!
その作業工程の長さと
面倒な手間を考えてみると、
1枚のデザイン物が仕上がるまでにかかる
その労力、想い、意気込みなどなど、
今とは全く違うのだなと思わざるをえないのです。
2年ほど前、
各会社を回って
企業の良さをヒアリングする
そんな仕事がありまして、
東大阪にある大きな印刷所に伺いました。
その時、印刷技術の革新の話を聞き、
それとともに、技術の変化によって
仕事を失っていく人たちの話も耳にしました。
年齢が低ければ
仕事への順応も、
転職も可能だけれど、
年齢が高ければ、
それも難しくなる。
昔の技術の高さと
今の技術の早さの陰に、
いろいろな人々の苦労が隠されていると思うと、
圧倒されながらも、
少しだけ切なくなってしまいます。
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