僕が初めて就職した会社は、
英会話スクールでした。
島国国家である日本には、
本当に日本人の割合が多いので、
あれだけたくさんの外国人さんに
囲まれていたにも関わらず、
突然道を聞かれたり、
突然友達になったりすると、
やっぱり珍しくて、
ビックリしてしまうんです。
今日お会いした娘さんは、
両親ともに中国人で、
小学生の頃から日本に住んでいるという
絵にかいたようなハツラツとした
まるで日本人のような
ポジティブシンキングの女の子でした。
今まで大阪人バリバリで
話していたにも関わらず、
親御さんからの電話に、
流暢な中国語で応酬!
『すごいなぁ!
日本語も中国語も
ペラペラじゃない!?』
と目の前で繰り広げられた光景に
思わず拍手をしてしまったのですが、
『ありがとうございます。
でもね、中国に行ったら
現地の漢字が読めなかったりするんですよ』
と彼女は申し訳なさそうに
笑顔で話していました。
そうそう!
知り合いのライターさんが、
日本語も母国語も
中途半端に学習してしまった
“セミリンガル”の
子供たちを支援するボランティアを
しているんです。
母国語に触れる機会が
家庭内以外にあまりない状況と、
日本語自身も乱れ始めている
そんな世情のダブルパンチで、
ビジネスで通じるくらいの
最低限の言語レベルすら、
正しく学べない状況に
陥ってしまう。
そんなことって
往々にしてあるらしいんですよね。
企画を考えたり、取材をしたり、
原稿を書いている自分から見ても、
社会の中では、
巧みに日本語を操れている人なんて、
ごく少数のような気がします。
自分だって、どこまで正しく
言葉を操れているかなんて、
わかったもんじゃない。
そんなこんなで、
ハツラツな娘さんが、
抱えている生きづらさを垣間見て、
言葉の奥深さ、難しさを
改めて痛感してしまいました。
でもね、
でもね、
言葉がどうこうより、
学習がどうこうより、
周りの人に笑顔を伝えられること。
彼女が持っているその素敵さの方が、
何倍も何倍も人として素晴らしいのに!
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