| |
|
 |
 |
チャッピー
初めまして。チャッピーと申します。
28歳、ごくごく平凡な会社員です。
バラエティーに富んだネタの数々を提供してくれる、
我が相方との共同生活を除けば・・・。
相方=ジェレミー。29歳。オーストラリアはメルボルン出身。
在日4年と4ヶ月。日本語力は未だ挨拶程度という。
まぁ、英語を話し続けて甘やかした私も悪いので、
これに関しては、二人の間では不問になっています。
出会いはジェレミー来日当初、トレーニングを終えて初出勤した
某英会話スクールの受付カウンター。
「あぁ、今日からの新しい先生ね。初めまして。」から始まったのでした。
おかしなことですが、二人ともその時のことをはっきりと覚えているんです。
その後、私が会社を辞めて、
単身オーストラリアで生活をしたりもしましたが、
特筆するべき波乱もなくここまでやってきました。
現在はビザを申請中で、来年年明けに、
メルボルンへ二人で引っ越す予定にしています。
そんな私たちのちょっと変わった生活を、
楽しんでもらえれば、と思っています。
どうぞよろしくお願いします。 |
|
| |
|
ジェレミーは多くの外国人の例に漏れず、
アルコールが大好き。
日本語はほとんどしゃべれないけれど、
「びーるくださーい」
(ビアーでもビールでもなく、びーる)とか、
「おかわりおねがいします」
なんかは言えてしまう。
「なま、みっつ!」も言えるんだけど、
「むっつ」以降は結構あやしい…。
ビールに限らず、アルコールは大好きで、
ウィスキー、ワイン、
ウォッカ、日本酒なんでもござれ。
本人の持論によると、
カクテルは「女の子の飲み物」だそうで、
けして手を着けようとしないのだ。
日本酒はもちろんオーストラリアにはないから、
こちらにきて覚えたお酒の一つ。
ある日熱燗を飲んでいる他の外国人に誘われて、
飲み始めたのがきっかけで、
今では冬になると、
ビールと平行でもっぱら燗の人になっている。
そして何より、
彼はあまり気づいていないけれど、
ジェレミーは、お酒に恐ろしく強いのだ。
時には、一緒に飲む相手が熱燗より冷酒派の人だと、
ジェレミーも冷やを飲む。
実は、ここには危険な罠が潜んでいるのだ。
「冷は悪酔いする」というのは
日本人だけに当てはまるわけではなく、
どうやら外国人にも通用するらしい。
冷酒を飲んで悪酔いすると、
彼はなんと「告白モード」に入ってしまう。
親友の同僚を捕まえて、
「おまえみたいな男は他にはいないよ」とか、
「一生涯の友達だよ」とか、
熱心に、そして大マジメに告白しはじめるのだ。
このモードは結構長く続くもので、
家に帰って二人になると、矛先は私の方に向く。
タチの悪いことに、
告白の合間合間には数多くの質問が入り、
それがものすごくしつこいのだ。
「どうしてそんなに僕の面倒をみてくれるの?」とか、
「どうして僕は他の男に比べて特別なの?」とか。
「それはね、あんたが私の彼氏だからでしょ」と答えても、
「どうして?」「どうして?」攻撃は永遠に続く。
うっかり彼の告白に「うん」と返事をしようものなら、
今度は説教が始まってしまうことも。
「日本人の『うん』は大嫌いだ。
仕事中に嫌っちゅう程聞かされるのに、君まで言うのか。
ヘキエキしちゃうよ」
だって。
もちろんこのやり取りは夜中に行われるため、
いい加減私も疲れるので、途中からは放置。
すると間もなく激しい寝息が聞こえてくる。
やれやれ。
次の日待っているのは、もちろん「二日酔い」の嵐。
それも最強の。
頭痛に嘔吐。
彼は必然的に最悪の一日を迎えることになる。
さすがに懲りてしばらくはアルコール断ちをするけれども、
やっぱりやめられないんだよね、お酒って。
ちなみにこの前は記憶をなくしてた。
告白モードに入ったのは覚えているけど、
何を言ったのか綺麗さっぱり忘れてた。
いいこと言ってたのに、私はがっかりだよ!
ジェレミー、29歳。
三十路目前。
それでもまだまだ現役で酒宴は続くのである…。
|
|
 |
|
|
| |
|
|
|
|
|